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首都高ハイテク換気所でプレミアム見学会【代々木換気所編】 [首都高]

首都高主催のブロガー限定第2回プレミアム見学会に行ってきた。
今回のステージは『中央環状線代々木換気所』
小田急代々木八幡駅のすぐそばにあり中央環状線の9つある換気所の内のひとつだ。

2010年3月の開通に向けて工事中の中央環状線は首都圏の車の流れをスムースに一変させる地下高速道路。環境にやさしいエコロジー,街はクリーン,道路は安全と出し惜しみなしの最先端ハイテク・トンネルと換気所をじっくと見学させてもらったぞ。

山手通りがいつも工事中でイライラしてるアナタも報告書を読んでみてくれ。
山手通りの地下にはスゴい施設が埋まってたぞ。

今回の調査報告書も前編,後編の二本立てレポートだ。
まずは『代々木換気所編』

富ヶ谷交差点からの代々木換気所を望む。
集合場所の代々木換気所には道路の真ん中に煙突が立ってるだけで地下施設が埋まってるようには思えない。
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分厚い鉄のハッチが地下への入口になっていてコンクリートの階段を下って地下空間に案内される。何段くらい降りたかな。意外と深いぞ。

地底につくと結構広い空間が広がっていて,その先には双子のファンが鎮座している。
青と黄色の2色でブルーチームが吸気を担当,イエローチームが排気だ。
青はきれいな空気で黄色は汚れた空気ってイメージのようだ。

内回り1号送風機&2号機はきれいな空気をトンネルへ送り込む。
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外回り1号排風機&2号機はトンネル内の排気ガスを浄化装置へ運ぶ。
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まずは地下換気所でシールド工法や切開き工法,中央環状線の換気所についての基礎知識を学ぶ。会議室よりも現場で説明してくれるのほうが気分が盛り上がってくる。
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レクチャーのあとは送気のシステムから見学だ。
奥まで進むと空気の入口である吸気口の煙突の下になる。地上5mの低い位置にあって上を見上げると四角い空も見える。雨が降ってくると水浸しになりそうだ。
(地下からだとそこそこ高い)
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その下にあるブレード。
ブレードは上から引っ張った空気を横に曲げるために横向きになっている。
室内に天井からの光がブレードに当たり風の谷っぽい雰囲気。
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曲げられた空気は,さらに縦型のブレードで整流されファンに誘引される。
この曲げっぷりが絶妙で空気抵抗を効率よく計算した角度になっているそうだ。
奥に見える壁一面にある丸い筒状の正体はサイレンサー。向こうの部屋にあるファンのとんでもない爆音を消音するための必需品。手にしたことあるがかなり軽い。
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メガホン使った消音実験では
聞こえますかーー?キコエマスカー?
と,かなりの小声効果を確認できた。ファンが全力で稼動してもサイレンサーの働きは抜群で地底から妙な音がするんだが…。と近所が不安になることはない。

消音装置を一面で。
未来な感じがたまらん。
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双発のプロペラみたいなのは吸気ファン。
きれいな空気をひっぱりこむファンはMade in 三菱重工。
戦闘機を作っていた会社だけあってプロペラものは得意だ。
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写真だとイマイチ大きさがわからんが直径は2.12mでジャンボジェットのエンジンと同じくらいのデカさ。ジャンボのエンジンと違ってファンの前にはバードストライクの防止網がかけられてるぞ。
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吸気側は空気を取込むだけのシンプル構成だ。

続いて排気側だ。
低濃度脱硝設備はトンネル内の空気を浄化する役目で地下トンネルのキモとなる設備。
テイノウドダッショウセツビと聞くと難しそうだけど家電でいうとでかい空気清浄機。
トンネル内の空気をキレイにしくステップを順を追って説明しよう。

ステップ1 よごれた空気を取込む
山手トンネルの下半分の排気ダクトから排気ガスまみれの空気が通ってくる。
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ステップ2 SPM80%オフ
電気集じん機という電気パワーで空気中の超ミクロなゴミを取り除く。装置は2台あるから交代でメンテナンスできるから安心設計だ。メンテといっても稼働中にここに入るのはかなり危険そう。空気は汚いし,集じん機は高電圧だし。やはり安全第一マークがありました。ご安全に。
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フィルターの目詰まりも自動でジャバジャバ洗浄するお手入れ機能も搭載のスゴイヤツ。機側盤には見慣れたマークが。
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部屋の奥には排風機のドデカイファンが。
ここには鳥は入ってこないからむき出しのファン。
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ステップ3 排風機の出番だ。
SPMを取り除いた空気を排風機で低濃度脱硝設備へ送り込む。
2系統あるから排風機も2台。
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ステップ4 窒素酸化物90%カット
有害な窒素酸化物 (NOx)を低濃度にする。(低濃度脱硝設備)
有害な物質は車のエンジンが燃焼するときにでるから車メーカーがNOxのでない車を作ればいいんだどできない。だから首都高が浄化設備を作ってくれてるのだ。
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裏側はこんな感じ。
低濃度脱硝設備は「吸着式」と「吸収式」があって代々木換気所は吸着式。
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中はこんな感じ。
砂利みたいなのが吸着剤でNOxがビタビタとくっついてキレイな空気になるのだ。
この吸着剤はNOxが無限にくっついてくれるワケでなく再生する必要がある。
すごいのが設備内で吸着剤をじゃばじゃば洗ってその場で再生しちゃうのだ。すごいぞ「吸着式」
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ステップ5 轟音を静音に
ファンの轟音をサイレントにするのがこの消音設備。
吸気設備と比べると小さいのは2セットの内のひとつだから。
同じのがもういっこあるのだ。
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ステップ6 クリーンな空気になりました。
きれいな空気を外に出す煙突。無論,煙突もはんぶん。
見にくいけどヘキサゴンな穴がはんぶんになっているのがわかるだろう。
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脱硝設備のおかげで煙突の上からでてくる空気は山手通りの側道よりよっぽどキレイ。
じゃあ低いとこで放出すればいいじゃん?と思っていたが高いのには理由があった。
もしトンネル火災が発生した場合には煙突を排煙にも使うために地上45mの高さが必要なのだ。なるほど。
この煙突は道の真ん中にニョキニョキ生えてるけど工場のと違うおしゃれ煙突。
ヘキサゴンの煙突はグッドデザインで圧迫感がなく周りとも調和している。

ここまでが換気所編だ。
報告書はまだ続く。
次は『山手トンネル編』をお伝えする。

オレの拙い説明より首都高に分かりやすい説明があった。
換気所換気塔のしくみ
低濃度脱硝設備について



中央環状線代々木換気所




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