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JAMSTEC横須賀で改造型しんかい6500のお披露目だ。 [おとなの社会見学]

crown_w.png毎年恒例になっているJAMSTEC横須賀の一般公開にいってきたぞ。
主推進器などを改造した有人潜水調査船しんかい6500改がお披露目される。しんかい6500ってのはオレが勝手に呼んでる名前だからな。

20120512-04.jpg朝一でいったんだけど到着するとすでに入場待ちの列が。実際はこの写真の後ろにも同じくらい並んでいてJAMSTEC横須賀への関心の高さが伺える。こんなにひとがいてもJAMSTECスタッフはプロ誘導員が顔負けの手際の良さ。自ら誘導してる姿に好感がもてる。



開場したらラボの申込や、かいようの抽選には目もくれず、まずはしんかい6500改を見にいったぜ。今年は、しんかい6500改と引退したしんかい2000の同時公開。しんかい2000は、映画『日本沈没』にも出演したタレント潜水艇。今年、七月からは新江ノ島水族館で展示されることになっているから兄弟揃って並ぶ最後の姿なのだ。

写真を撮るなら朝一がおすすめだ。群がるひとは少なく、みんながちょっと離れたとこから全体像を撮影する暗黙の撮影会状態。みんなでよく撮れたぜ。
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しんかい6500改の改造ポイントはスクリュー。すっきりした感じになった。
旋回式大型1台から固定式中型2台に換装して推進性能が向上したそうだ。
改造前のしんかい6500の姿は、調査報告書『しんかい6500を地上でタッチしてきた』を読んでくれ。
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後部スラスタの増設で真横への移動が可能になった。
さらにいままでは20mかかっていた方向転換も前部スラスタと後部スラスタを反対に回すとその場でくるっと回頭できるようになった。すげーぜ。
その他の強化ポイントは、JAMSTECのプレスリリースを読んでくれ。
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海底6500mという世界一の深いところで仕事するパイロットたち。
デモンストレーションを第一線で働くパイロットがマニピュレーター作業実演として「しんかい6500改」を操ってくれるようだ。
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しんかい6500の耐圧殻を窓から覗いてみると狭い中にギッシリと装置が詰まっている。中からパイロットのふたりが笑顔で手を振ってる。みるからに狭そうだか実際はさらに研究者1名が乗り込んで定員は3名。


マニピュレーターの操作は窓から覗き込んでする。窓から覗き込んでるのは唯一の女性パイロット。新米パイロットとプレッシャーをかけられてたが沢山のオーディエンスに臆することなくスムーズにマニピュレーターを操っているぞ。
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マニピュレーターを操りふたを開ける→試料を採取→ふたを閉じる。といった一連の作業をあっという間にこなす新米オペレーター。グッドジョブ。少しの時間だったけど実際の動きが見れてよかった。本来、マニピュレーターは海中での作業だから丘の上だとすぐに熱くなってオーバーヒートしちゃうみたい。


世界一深いところで仕事をする、しんかい6500のオペレーター・チーム。
若干乗れなそうな体系の人もいるぞ。
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しんかい6500としんかい2000の貴重な2ショット。どちらの潜水艇も大人気でJAMSTECのスタッフは大忙しだけど誇らしくも楽しそうに説明していたぜ。



さてと。昼飯の時間だ。
開店前から行列のできる社員食堂「親海亭(しんかいてい)」で地球深部探査船「ちきゅう」のドライカレーと横浜名物サンマーメンを頂く。ちきゅうドライカレーがうまかった。マイルドな味にオニオンフライがアクセントになっている。
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余り人気がなかったのが『花毛布(飾り毛布)』の実演コーナー。
花毛布ってのは、毛布を折り紙のように折って飾り付けをした毛布のこと。
どんなかというとこんなやつな。花毛布すごくね?もともとは、客船の寝室において提供されていたサービスで毛布をいろんな形に飾り付けていたようだ。
残念ながら提供する場所も技術も失われつつある。
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教えてもらってつくった富士山(左)とバラ(右)。小さい毛布だと意外と簡単。
ネットで探しても折り方は見つからない。
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花毛布の折り方は、載せる前に日本海洋事業株式会社に連絡してとある。うーむ。めんどうだから載せない。このあたりのクローズドなところが技術が枯れていく要因のひとつなんだろう。
見るとインパクトと驚きがあるしホテルとかで披露しても面白いと思うんだけどな。花毛布のすばらしさを伝えきれないプロモーションの悪さのためか、ブースの人気の無さが残念でならない。


「かいこう7000」と「おとひめ」
他にも色々な装置の展示がされていて興味深かったぞ。
ただ展示が近すぎてうまく写真が撮れなかった。もうちょっと広いスペースに展示してくれたらよかったぜ。
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まいどの質問は、しんかい6500改のパイロット3人にしてきた。

パイロット中
Q:どこが、かわったんだ?
A:推進器だ。旋回式大型1台から固定式中型2台になった。
  後部スラスタのおかげでその場で360度回転できるようになった。

Q:中型?ちいさくなってるぞ?
A:問題ない。速力、回頭性能など制動能力はアップしている。

Q:どこくらいまであかるい?
A:水質によるが200mまで明るいときもある。

Q:ゆれるのか?
A:着水の時が一番揺れる。潜水時は安定している。

Q:まだ質問があるんだが、どこにいくんだ?
A:ちょっとマニピュレーター操縦してきます。


パイロット左
Q:あなたは操縦しているのか?
A:はい。まだ一年くらいです。

Q:無免許で運転できるのか?
A:いいえ。一級船舶が必要です。

Q:有視界運転なのか?
A:そうです。ソナーも備わっていますけど。

Q:やばいとおもったことは?
A:特にありません。

Q:中はひろいか?
A:広くはありません。三人で座り込む感じです。

Q:改造してもらっていい感じか?
A:はい。操作性など三菱にフィードバックしてより良くしています。


パイロット右
Q:めしは?
A:もちろん持っていく。おにぎりかサンドウィッチだ。
  しんかい2000はデスクがあり弁当を持込んだとも聞いている。

Q:さむいか?
A:ちょっとな。

Q:深さによってバラストの重さはかわるのか?
A:ほぼ同じだ。

Q:バラストとは、具体的にどんなのだ?
A:鉄の板だ。

Q:マニピュレーターがひっかかったりするとやばくないか?
A:やばくない。根元から分離できる機構が備わっている。
  いざというときは切り離し出来る。



ほかにも沢山の見学するところがあり非常に充実している施設公開で人気なのもうなずける。スタンプラリーや実験に子どもは目を輝かせ、ラボツアーには学生が殺到。オレは珍しいメカ達に釘付け。子どもからおとなまで楽しめた社会見学だ。ノベルティーグッツも充実した品揃え。

JAMSTECのスタッフのおもてなしがスバラしかった。
あちこちに配置されているから困ったときにすぐ聞けたし、いちいち親切。説明も判りやすくていうとこなし。これだけの規模で満足できる施設公開もめずらしいぜ。ありがとうJAMSTEC!

JAMSTECが気になったらタグクラウドのJAMSTECを押してみれくれ。いままでのJAMSTECの調査報告書がまとめてあるからな。





Exploring Lab. 1/48 しんかい6500

Exploring Lab. 1/48 しんかい6500

会場でも販売されていた改造前モデル。しんかい6500改も販売予定だからいまのうち買っといた方がいいぞ。おれ?もちろん買ったぜ。
  • 出版社/メーカー: バンダイ
  • メディア: おもちゃ&ホビー
1/72 しんかい6500 (SW01)

1/72 しんかい6500 (SW01)

  • 出版社/メーカー: ハセガワ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

有人潜水調査船「しんかい6500」 模型と写真で見る「しんかい6500」の活動と実績 (DENGEKI HOBBY BOOKS)

有人潜水調査船「しんかい6500」 模型と写真で見る「しんかい6500」の活動と実績 (DENGEKI HOBBY BOOKS)
話を聞かせてくれたコパイロットのインタビュー記事も掲載。しんかい改の魅力溢れる一冊だ。おすすめ。

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2012/06/30
  • メディア: 大型本



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