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東京ガス供給指令センターで先端のインフラ災害対策をみた [おとなの社会見学]

今日の調査対象はガス・パッ・チョでなじみのある東京ガス供給指令センター。
東京ガス供給指令センターは、浜松町の東京ガス本社ビルの中にある都市ガスの製造・供給をコントロールする司令塔の役割を持つ重要な拠点。
24時間体制で都市ガスの安定供給を見守っているぞ。
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まずは、会議室で東京ガス供給指令センターの概要説明を受ける。
まずこの部屋、ただの会議室でなかった。いざってときの非常事態対策本部室が設置される部屋だそうだ。通常は見学会の説明などに使っているそうだ。東日本大震災のときもすぐに対策本部室を設置したそうだ。

東京ガスの地震防災対策について10分程のビデオを鑑賞。
予防・緊急・復旧の3つに取り組んでいる内容を判りやすく説明。TVのCMからガスを家庭に配ってる会社と思ってだが、東京ガスは防災対策を前々からしっかり考えていると感じだぞ。

東京ガス供給指令センターで実際にどのようなシステムで監視をしているのか画面を見せてもらった。常に需要をにらみながら工場へ製造の指示を行いガスの安定した供給をはかっているようだ。
興味深かったのが12月21日のグラフ。この日は何があったかというと

『家政婦のミタ』最終回

21時からの需要の落ち込みと23時以降の需要の伸びがいつもとはっきり違ってた。
いつも21時過ぎは風呂・夕飯の片付けで需要が伸びてるんだけどこの日は落ちっぱなし。ミタさんが笑った23時過ぎから急に伸びてる。番組ひとつで変わるもんなんだ。
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東京ガス供給指令センターの設備は多岐にわたる。
ビル内でいちばん揺れの少ない4F。さらに床は免震床。システムは二重化でバックアップ。もちろん電源も無停電電源装置。と万全をアピール。
ほんとはもっと壁一面に巨大モニタがあって未来的な空間と勝手に想像してたが普通のオフィスっぽかった。
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東京ガスご自慢の防災システムを見せてもらった。
超高密度リアルタイム地震防災システムSUPREME(シュープリーム)
Super-dence Realtime Monitoring of Earthquakesの略。
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首都圏4000箇所に設置した地区ガバナの中に入っている地震センサー(SIセンサー)からのデータを収集して解析。供給を止めないとやばい地区を特定して表示する。最終的にはオペレータが判断して遠隔遮断する。以前は、40時間かかっていたガス供給遮断がわずか10分で可能となったシステムだ。
収集に3分、遮断箇所の特定に5分、オペレーションの計10分で遮断できる。
そのため、システムが電源喪失などの被害を受けても10分間は確実に動作するようになっているそうだ。

まったく心配ご無用のようだが、ちょっと斜めの視点からSUPREMEを見てみよう。
見学後にいろいろと調べてみたら判ったこともある。素人目にはいくつかのウィークポイントもあるけど、きっとだいじょぶなんだろう。

OSはXPのようだ。
・バックアップするサブセンターは安全な場所と具体的な説明はなかった。
 所在はどうやら液状化で被害を受けた幕張。具体的に言わなかったのは…。
 浜松町、幕張とともに海に近いのが気になるところだ。
・データ収集、遠隔遮断はNTTのDoPa、FOMA回線を使用。
 東京ガスが万全でもNTTドコモはだいじょぶなのか?
・免震構造は浜松町が3次元、幕張は2次元の揺れに耐える。
 幕張こそ3次元が必要な気もするけど。
・サーバはメイン/サブともに15台。
 バルスに耐えるNTT Americaのサーバなら安心だがどうだろう。
・10分間は確実に動作ってのは短すぎないか?
 重要な判断をシステムに任せて10分で飛ばすってのはシステムに
 依存しすぎて東電みたいにならなきゃいいけど。


これが地震センサー。
首都圏4000箇所ある全ての地区ガバナの中に入っていて地震を検知すると通信Rudyサーバにデータを送る。このデータをSUPREMEが解析するのだ。
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地震によってガスを遮断する仕組みはいろいろだ。
いちばん身近なのは各家庭にあるガスメーター。震度5もしくはガス漏れを検知すると自動的にガスを止める安全装置で家庭の火災を防ぐ。

地下に埋まっているガスラインは状況に応じて遮断弁を閉じて供給をストップ。
低圧導管といわれるガスラインの90%を占めるラインは、136ブロックに分割され一定の被害があると自動的に遮断される。
中圧ラインは15のブロックに分割されて地域全体の被害が大きいと判断された場合はブロック地域をまるごと切り離し安全を確保する。このレベルだと重要な遮断なのでオペレータが判断するのだろう。


20120110-12.jpg地区ガバナにはいっている装置。通信、遮断、ガス検知ユニットの他に防食ユニットやバッテリーもスペースに詰まっている。二重化はしていないようだな。制作メーカは山武。




今どきのガス管は耐食性、耐震性に優れたポリエチレン管を使っている。唯一の弱点は紫外線。まるでドラキュラ。
ガス管の色は前は緑色だったけど今は、黄色が標準。地面を掘って黄色の管があったら気をつけろ。
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