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幻の橋『タウシュベツ川橋梁』が目の前だ [たてもの博物館]

北海道シリーズ第3弾は幻の橋と呼ばれる『タウシュベツ川橋梁』
帯広から車で一時間半の糠平湖にあるコンクリート製アーチ橋で旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群のフラッグシップだ。

季節によって橋は糠平湖に沈んだり氷で閉ざされたりと姿が見えなくなることもあることから幻の橋とも呼ばれているのだ。この時期は水位がゼロとなりタウシュベツ川橋梁の姿全体が見渡せる絶好の機会だ。舞い上がり気味の調査報告書をお届けする。
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タウシュベツ川橋梁を近くで見れないものかと探しているとNPOひがし大雪自然ガイドセンターが旧国鉄士幌線アーチ橋見学ツアーというのをやっているのを発見。ゴールデンウィーク特別見学ツアーに申し込みしておいた。

集合場所に向かう途中にも橋梁が見える。第四音更川橋梁なのかな?
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参加者は15,6人くらいで夫婦,女子友,男ペア,ソロなど様々。年齢層も幅広い感じ。集合場所で長靴に履き替え。そして3台に分乗して出発。ナビゲーターは山岳ガイドの小早川さん。話が面白いガイドさんで糠平湖まで30分の道中もあっという間だった。
このあたりは黒くて大きいのがホントに居るそうだ。確かに見回すとクマさんの住処に人間が割り込んだような処。
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言われて気づいた タウシュベツ川橋梁入口 の看板。ちっさ!見落としちゃうって。
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随所にぬかるんでいるオフロードをズボズボ歩いていく。長靴貸してくれてありがとう。足元に落ちている木は水位が上がったときに流れこんでくるそうだ。
道がまっすぐなのは鉄道が通っていたから。いわれなければ想像できない。
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タウシュベツ川橋梁だぜー。水ねーよ。すげぇ丸見え。
この場所には許可車両しかこれないので歩いてきてる強者もいた。自前の長靴,熊除けの鈴をもっていて素人ではない装備だ。携帯もつながらないので丸腰でプラっとくるにはリスクが高そうだ。熊いそうだし。
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風化が激しく橋の上は通ることができなくて石がゴロゴロ落ちている。
思っていたよりスリム。鉄筋はぐにゅぐにゅとはみ出しまくっていた。タウシュベツ川橋梁を電車が走っていたときの写真を探してみたんだけど見つからなかった。
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下に降りるぜ。
崩落がすすんでるからロープが張ってあって真下まではいけないがかなり近くに寄れる。近くで見るとけっこうスカスカ感がしていつ倒壊してもおかしくない風化具合。
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引きでの一枚。
はじめは橋も自然の中に場違い的な光景だったんだろうけどいまではすっかり同化しているように見える。下にある盛り上がってるのはダムにするときに切り倒した木の切り株だろうだ。そう聞くとなんか悲しい風景に思えてくるよ。
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反対側はずいぶんと派手に崩れている。
タウシュベツ川橋梁は湖に沈んでしまうので保存の対象になっていない。積極的な補強などをしないでこのまま風化していくさまを見届けていく感じになるそうだ。
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あと数週間もすると右手に見える水の量が雪解けで増えてきて左側にも水が押し寄せてくるそうだ。この場所では50分くらいゆっくりと自由見学。撮影したり歩きまわるには十分な時間。一日いても飽きそうにないけど。
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さらに奥地に連れていってもらっての一枚。
この場所はJRのフルムーンのポスターアングルだそうです。
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fullmoon.jpgほんとだ。


さらにもう一箇所,士幌線の廃線跡に連れて行ってもらう。
幌加駅の跡がここだ。看板は新しいけどホームやレールなどが残されている。なんとポイントがガチャガチャとまだ動く状態だ。
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ここで集合場所に戻って旧国鉄士幌線アーチ橋見学ツアーは終了。時間タップリと楽しませてもらった。個人でも手続きをすれば見れるけど慣れていなれてないと危なそうだな。現代人のマストアイテムの携帯が繋がらないってのがいざってときに致命的にやばそう。やはり安心で楽しめるNPOひがし大雪自然ガイドセンターの旧国鉄士幌線アーチ橋見学ツアーをおすすめしておこう。

ツアー終了後に復習。ツアー中の車窓では物足りないから見に行ってみた。
これは第五音更川(おとふけがわ)橋梁(登録有形文化財)
連続した10mのアーチが続き音更川をまたぐアーチだけ23mある。
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そばに来てみた。
結構ボロボロで下にコンクリートの塊が落ちまくってる。あたったらヤバそうなデカイ塊がゴロゴロある。文化財なので補修してもらえそうだけどこの先が心配だ。
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こちらは五の沢橋梁。歩いてると気がつかないまま渡りきってしまいそうな短さ。
その長さはたった5mしかないかわいいやつ。
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タウシュベツ展望台からのビュー。200mm望遠でこの大きさ。
肉眼だとこの1/4くらいに見える。ちっさすぎるだろ。
やはりNPOひがし大雪自然ガイドセンターの旧国鉄士幌線アーチ橋見学ツアーをおすすめしておこう。
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三の沢橋梁からは湖岸に近づける。
そこからのビュー。200mm望遠でこの大きさ。
ちっさすぎるだろがコレはコレで荒廃した感じがいい。
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来るのはなかなか大変だけど来てよかったぞ。
タウシュベツ川橋梁とまわりの風景が今まで見たことのない光景でなんとも言葉にできない。さすが北海道スケールがでかかった。今度はめがね橋になるときに来てみたい。



タウシュベツ―大雪山の麓に眠る幻のコンクリートアーチ橋

タウシュベツ―
大雪山の麓に眠る幻のコンクリートアーチ橋

  • 作者: 西山 芳一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 大型本