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寄神建設の最新鋭起重機船『洋翔』一般公開【後編】 [おとなの社会見学]

crown_w.png最新鋭起重機船『洋翔』一般公開【前編】の続きを報告する。

バックタワー脇の階段を登ると操船室や居住区が目前に。
1階と2階が居住区で食堂や風呂も完備。3階が操船室になっているようだ。
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ブリッジには4000t吊 安全最優先と堂々と書かれている。
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補巻ウインチがずらりと並んでいる。主巻フックへワイヤーを掛ける手助けをしているみたい。補といっても15tの吊上げ能力があるぞ。従来これらのウインチは電動駆動だったが『洋翔』は油圧駆動にしたことで安定した動作が期待できる。これらのウインチはぜんぶで38台もあるそうだ。(37台?)
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大きさの感覚がマヒしてくる巨大さ。
まわりも「すごいでかい」とかしか言ってない。
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ここで技術説明員と腕章をした見るからに技術屋の寄神建設スタッフを捕まえてアレコレと質問してみたぞ。

Q:この起重機船の特徴はなんだ?
A:まずは門型をした1ジブ形式だ。あとはジブをスライドさせて格納できる。
  ジブを格納することで高さ58mまで収納できる。低いほど橋梁の下を通れる。

Q:操作は何人でしているのだ?
A:3人だ。

Q:この船は自分で動くのか?
A:動けない。実は浮いているだけなのだ。動くときはひっぱってもらう。
  作業時は操船ウインチでポイントを移動する。

Q:免許は特殊免許なのか?
A:ただの移動式クレーン免許だ。5tでも4000tでも同じだ。
  4000tのオペレータでもゴールド免許ではない。

Q:4000tも吊り上げてなぜ倒れないのだ?
A:4000tの錘をつけるから倒れない。
  船下のバラストタンクに海水を入れて錘にするのだ。

Q:初仕事は決まっているのか?
A:和歌山にケーソンの据付工事にいってくる。

Q:後ろの三角のは飾りか?
A:バックタワーだ。4000tを吊るための支店となる重要なポイントだ。
  高いほど吊り上げに有利だがいろいろな要素を加味して55mにしてある。

Q:では三角のてっぺんが一番力がかかるということか?
A:そういうことだ。

Q:ジブのところにハシゴみたいなのが見えるが?
A:その通り。メンテナンスの時にのぼるハシゴだ。
  ちなみにジブの中にも梯子があるぞ。

Q:何日間連続で作業できるのだ?
A:60日間だ。
  コックもいるから食事は充実している。

Q:相部屋か?
A:個室だ。

Q:洋翔にはどのくらいのクルーが乗船するのだ?
A:22名だ。(聞き間違えてるかも)

Q:荒波でも移動できるのか?
A:無理だ。
  最近では3日先までの天気を予測できるからその間に航行する。

Q:長距離の移動のときは変形するのか?
A:いや。しない。

グッドジョブ。いくつもの質問を判りやすく教えてくれてありがとう。
寄神建設の技術力の高さを垣間見たぞ。
技術説明員腕章制度はスバラシイな。技術的な質問はお任せあれ的なスタッフが見てわかると遠慮無く何でも聞けちゃうぜ。なにより判らない人に質問して聞いた方聞かれたほうも困っちゃうようなことにならなくてすむ。他の見学会も寄神建設を見習ってほしい。


飾り呼ばわりしてしまったバックタワー55m。
2.5m×2.5mの鋼板パネルボックス構造だ。
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居住区と操船室を真横から。結構な広さなのかもしれない。
ブルーの煙突にYSCの文字が映えてるぜ。
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トライアングルが半端なくカッコイイ。
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4000tを吊上げちゃう凄い奴。4つのフックにすべて1000tと書かれてる。フック自体の重量も60tあるぞ。なんか重さの感覚がよく判んなくなってきた。
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『洋翔』越しに兄貴分の海翔(4100t吊)が見える。深田サルベージの起重機船もいる。
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さらに反対の海にはまたしても寄神建設の違う起重機船が見えた。名前はなんだろ?
それにしてもほんとに地球が吊れちゃうかもだぜ。
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10時オープンと同時にすべりこんで2時間じっくりと見せてもらって大満足。
ひとつ残念だったのは操船室に入れなかったこと。
けっこうたくさん入っていったけど関係者だったようだ。
なかなかこういった機会がないだけに,どんなオペレーションをしてるのか見たかったし,いろんな話を聞きたかった。せめて操作室を説明したパネルでもあればなぁ。

あれだけ人が見に入っていた割には操作室のことを書いてるブロクや写真の記事が殆どない。つーか,せっかく入れるんだから写真撮ってきれくれよー。
それか洋翔のオペレーションルームには見せれない秘密があるのか気になるところだ。
また機会があれば,今度は寄神建設の方に見せてもらえるようにお願いしてみよう。

ノベルティーとして洋翔クリアファイル,カレンダー,ノートを頂いた。
なかでもクリアファイルが逸材。クレーンファンは入手したいアイテムだろう。
起重機船の冊子があれば欲しかったんだけどなかった。

ともかくすげー驚いて充実した『洋翔』一般公開だったぞ。
スタッフは親切だし説明も丁寧で判りやすかった。主役の『洋翔』は申し分のないスケールだったし,おとなの社会見学に相応しい一日だった。
寄神建設の皆さんに感謝するとともにこれからの『洋翔』の活躍を期待したい。近場で作業のときには働く姿を見に行くぞ。

今度はオペレーションルームに招待してください。

以上で今回の調査報告を終了する。

タグ:起重機船
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