So-net無料ブログ作成

中央道で建設中の裏高尾橋は先端技術が満載だった [NEXCO]

crown_w.png午後からは圏央道と中央道を結ぶ八王子ジャンクション裏高尾橋の工事現場を見学だ。この工事では中央道からジャンクションの高尾側に向けて全長438mに及ぶ橋梁を鹿島建設と間組のJVで施工している。

はじめに工事事務所で裏高尾橋についての説明してもらった。
ナビゲーターは裏高尾JV工事事務所の副所長である鹿島建設の須田副所長。
SuperRC構造、波形鋼板ウェブ形式,高強度PC鋼材,カンチレバー工法…。初めて聞くことばかりだったが配布された裏高尾橋工事ガイドが詳細まで網羅されたものでスライドと合わせてみると判った気になってくる。スライドで説明してくれるときに工事ガイドの該当ページが書いてあって非常に判りやすかったぞ。


現場へのアプローチ。裏高尾っぷりのある道。
111851.jpg

のぼった先は中央道が目の前。
車がびゅんびゅん通っていく真横を歩いて裏高尾橋工事現場へむかう。
111852.jpg


裏高尾橋のP2で左が上り線で右が下り線になる。
なーんてP2とか知ったかで言ってみたがPとはPier(橋脚)のことで道路の起点側から終点に向かってP1→P2→P3と振られるそうだ。
111853.jpg

この橋脚はニューマチックケーソン工法で施工された。高尾の豊かな自然環境も保全できる負荷のすくない工法なのだ。さらに設備に消音装置や防音設備を配置した徹底ぶり。そして強度の高い鉄筋(SD685)とコンクリートの合わせ技である「Super-RC構造」を採用。スリムで頑丈なので耐震性の向上,基礎の縮小,少ない部材での施工といいことだらけ。工事ガイドを見ると施工手順がすんなりわかるんだけど言葉ではうまく説明できないぜ…。 111862.jpg

橋脚を真横から見てみたぞ。波打ってるのが波形鋼板ウェブ
この形式にすることで重さが大幅に軽くなりエコに繋がっている。軽量ってことで輸送する量や設置する労力などが少なくなりトータルなエコになるという訳だ。
ちなみに波形鋼板ウェブの色をよくみてほしい墨色なのだ。これは色彩デザイナーと高尾の風景にとけ込む色にしたそうだ。普通にカッコよかったんだけどそういう理由があったとは。確かにマッチしているぜ。四季を通していい感じだそうだ。
111854.jpg
橋梁の内部には換気ダクトが設置されている。高尾山トンネルで排出された排気ガスを八王子JCTの換気所までひっぱりこむための仕組み。環境保全で高尾山に換気所をつくらないためなのだ。


橋梁にのぼらせてもらえた。
工事現場だと足場でのぼることが多いのだけどエレベータで一気にのぼれた。
111855.jpg


橋梁の上ではETCゲートを作ってるように見えたがこれはカンチレバー工法の移動作業車だ。カンチレバー工法は地上からのサポートいらずで桁下がどんな空間でも施工できるので裏高尾の現場のように道路や河川をまたぐときでも安全に架設できるすぐれた工法なのだ。
111856.jpg

真横から見るとこんな感じだ。
この作業車の前には先には何もなくって1ブロックずつ橋を付け足して前進。また付け足して前進…。っとどんどん橋が延びていくって話になる。
111857.jpg

2台のワーゲン(移動作業車)が発進前。架設が進むと高尾山方面と中央道方面に背中合わせでどんどん離れていくのだ。P1,P2の上下線で合計8台のワーゲンが一気に架設が進む姿は圧巻だろうな。
111858.jpg


これが建設用リフト。
裏高尾橋工事は下道から工事車両が進入できないため中央自動車道から資材を搬入している。高速道路と現場ヤードの高低差が30mあるために大型建設用リフトを使って資材を降ろす。このリフトも景観にとけ込む塗装色と防音対策で周囲へ配慮がされてるぞ。
111859.jpg


ガンダムも射出できそうなカタパルト。
10tダンプは2台,低床トレーラなら1台を一度に搬送できる。18.65m×4.575mの面積がありクレーンを搬入できる大きさにしたそうだ。
111860.jpg


ちょうどトラックがやってきたからみんなで注目。なかなか早くて約1分程で昇降するようだ。このリフトは車両専用で運転手は別のエレベータで降りる。
111861.jpg


この日は天気がめちゃめちゃよくって新宿副都心がみえた。
左手には中央道,眼下には中央本線が走り結構なビュースポット。
111864.jpg

ジャンクションも堪能できました。
111865.jpg


後から知ったのだが案内していただいた鹿島建設の須田さんは日経ウーマンのウーマン・オブ・ザ・イヤー2009に選ばれている方でした(驚)
大手ゼネコン初の女性管理職でコンクリートの専門家。裏高尾橋を設計して施工管理も担当している女性土木技術者の先駆的存在で注目の方でした。
そうとは知らず素朴すぎの質問を連発してしまったよ…。丁寧に答えてくれてありがとうございました。
話をした中で裏高尾橋はよく見える場所に架かる幸せな橋だという言葉が印象的だった。
高速道路の橋梁は見えないことが多いけど裏高尾橋は国道20号からよくみえるとこに架かるのでどんな風になるのが完成が楽しみだ。

完成は2011年春とまだまだ先。
構造はもちろんデザイン的にもすぐれた裏高尾橋ができあがっていく様をまた見学させてください。
nice!(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

トラックバック 0